健康寿命とは、介護なしに生きられる、元気な寿命
健康寿命とは、日常生活において健康上の大きな問題を抱えることなく過ごせる期間のことです。高齢化が進む日本では健康寿命が注目を集めていますが、これには2つの理由があります。
1.QOL(生活の質)の重要性の意識
医療の発展は、これまで難しかった病気の早期発見や、治療が難しいとされていた病気の治療を可能にしました。そして、医療といえば「治療」でしたが、近年は「予防」を重視する新しい医療の概念が形成されました。これにより、高齢化が進む日本では、「QOL向上のために、いかにして健康寿命を延ばすか」、つまり「どうしたら人に頼ることなく、健康で自立した生活を長く楽しむことができるか?」ということが重視されはじめました。介護は受ける本人だけでなく、その家族にとっても大きな負担となります。健康に長生きすることは、決して自分だけの問題ではないのです。
2.医療費の負担を軽減する必要性
高齢化が進む日本では、年々国が負担する医療費が増加することが見込まれています。 国家財政における医療費の負担軽減は、根本的に病院のお世話にならないこと、つまり健康寿命がカギを握っているといっても過言ではありません。
健康診断と人間ドック

健康診断の必要性
健康寿命を延ばすために必要となるのが、定期的な検査の実施です。代表的な例として、健診をあげることができます。
健診は「健康診断」の略称で、さまざまな病気の可能性を踏まえて全身を調べることにより、病気の早期発見につなげることを目的としています。
加入している健康保険ごとに多少の違いはありますが、基本項目はほぼ一緒です。
個人事業主や就業していない方には、自治体から特定の健診内容を受診するよう通知が来ますし、会社にお勤めの方には、年1回の健康診断が義務付けられています。病気の早期発見・早期治療につなげるためにも、毎年欠かさず健康診断を受けることが大切です。
人間ドックの必要性
船の修理や点検を実施する場所のことを「ドック(Dock)」と呼びます。ドックでは、次の航海に備えて船の状態をくまなくチェックし異常がないことを確認しますが、これになぞらえ、体表など見える部位から内臓など目視による確認が難しい部位まで、全身の状態を検査することを「人間ドック」と称するようになりました。いわゆる「精密な健康診断を行う場所」ととらえて頂くとわかりやすいと思います。
人間ドックでは健康診断に比べて多くの項目をチェックすることが可能ですし、ご自身が不安な項目を追加して、オリジナルなメニューにすることもできます。人間ドックは健康診断に比べて費用はかかりますが、自由度が高いといえます。近年では「乳がん検診」「胃がん検診」などのがん検診を追加する方や、腫瘍マーカーをオプションで追加する方が増えています。これにより、ご自身の健康状態について総合的に知ることができ、毎年同じ時期にドックを受けることにより、ご自身の体の変化を時系列で確認することができます。
人間ドックと健康診断には、現在の健康状態を明らかにし、健康異常に対する早期発見と健康を保持するという目的があります。また、健康診断と人間ドックに共通する検査目的の1つに、生活習慣病の発見があります。
