糖尿病

高度経済成長期(1960年代)から増え続けてきた、糖尿病患者およびその予備軍の総人口は、現在1000万人を突破していると推定されています。

では、なぜ糖尿病の患者様が増え続けているのでしょうか?
日本では、健康診断や人間ドックが普及しているため、生活習慣病(糖尿病・高血圧症・脂質異常症・高尿酸血症)は比較的早期に発見されます。
ところが、糖尿病と診断されても、「ちょっと糖が出ているだけだから」と放置してしまうケースが多く、病状がかなり悪化し、さまざまな異常や自覚症状が出てから慌てて来院されることが多いため、長期治療が必要な患者様が増えてしまうのです。

少し前までは、「外来でインスリン治療を開始しましょう!」とお話すると、糖尿病における治療の最終手段とお考えになる患者様が多くおられました。確かに、インスリン治療は、食事療法や運動療法、内服治療を行っても高血糖状態が続いている場合や、膵臓からのインスリンの分泌が低下し、内服薬の効果が乏しい場合などに適用されますが、インスリン治療を早期に開始することで、膵臓のインスリン分泌機能を温存し、膵臓への負担を軽減できることや、血糖をうまくコントロールし、合併症の進行を抑えられることなど、多くのメリットがあることが分かっています。

インスリン治療は、決して最終的な手段ではなく、インスリン補充療法を効果的に行ったことで、膵臓のインスリン分泌機能が改善し、その後インスリン治療を離脱できる方もおられます。

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